この度、株式会社日本ビジネスプレスのChief Analytics Officer(最高分析責任者)に就任した小川と申します。皆さま、よろしくお願いいたします。
■Chief Analytics Officerとは?
Chief Analytics Officerって何!?と思われて方がほとんどかと思いますので、簡単に役割や今までの取り組みなどを紹介いたしますね。私自身は、「ウェブアナリスト」と呼ばれるお仕事を10年以上しております。このお仕事は、一行でまとめるのであれば、「分析を通じて、ウェブサイトの収益を最大化する」となります。
日本ビジネスプレスが提供している、Webメディアに特化したサイト構築・運用支援システム、Media Weaver をご利用いただいている皆さまに、今後勉強会やコンサルティングという形でお役立ちできればと考えております。
つまり、皆様のサイトを分析し、改善提案をさせていただくことで、皆様のメディアの流入を増やし、ページビューを伸ばし、会員登録や有料購読を増やすためのお手伝いということになります。
■そもそも、あなたは誰?
私自身は今まで、リクルート・サイバーエージェント・アマゾンジャパンなどの事業会社で、自社ウェブサイトの分析と改善を行ってきました。その後、フリーとなり各社のコンサルティングを行ったり、デジタルハリウッド大学院の客員教授をしたり、年間100回程度勉強会や講演を行ったり、著書を出したりと分析・改善の浸透に取り組んでいます。詳しいプロフィールに興味がある方は、以下をご覧ください。
■メディアサイト改善においてどんな実績があるの?
今まで数多くのメディアのサイト改善を行ってきました。大手のキュレーションメディア(月間1.5億ページビュー)、新聞社が提供するネットメディアというような大規模サイトから、住宅・競馬・女性など特定のジャンルのメディア分析・改善の経験もあります。
そして何より、今回の就任のきっかけの一つにもなった、日本ビジネスプレスが運営しているメディア「JBPress」の分析・改善を担当させていただきました。2017年3月から取り組みを開始し、関係各位の多大なご協力により、9か月でサイトへの訪問数は1.5倍、ページビュー数を2倍に増やすことができました。
■何を大切にしていきたいか
メディア改善において大切なのは、闇雲にページビュー数だけを増やすということではありません。ページビューを増やすのであればページ分割をひたすらしていくだけで良いのです。しかし、これでは読んでいただける読者に不満を与えてしまいます。
私が大切と考えているのは、読者にとって「使いやすいサイト作り」を行うこと、そして「また来たい」と思ってもらうことにより、結果として閲覧が増えるという考え方です。
分析をするためのデータには、ユーザーの行動がそのまま記録されています。使いづらいと思えばサイトを離脱しますし、興味がある記事が適切な位置においてあれば興味を持って読んでくれます。もしかしたら皆様のサイトは、最適化ができてないことにより、機会損失をしているかもしれません。分析に基づくサイト改善はそれを明らかにし、よりよいメディア作りに役立ちます。
素晴らしい記事がたくさんあるので最後まで読んでもらい、他の記事も見てもらいたい…そう思っていたとしても、レイアウトや見せ方ひとつで機会損失を生んでいるかもしれません。読者に届けたいのに、それを阻害する要因があったらもったいないですよね。それを一つでも多くサイトの解決できれば何よりの喜びです。
今後、勉強会やコンサルなどを通じて皆様と接点が持てることを楽しみにしております。
改めて、どうぞよろしくお願いいたします。
(内容はすべて執筆時の情報です)